大人になっても、
神経線維腫症1型*の定期的な受診を。
「レックリングハウゼン病」、「NF1」とも呼ばれます。
症状が軽い/特に困ったこともないので、 病院には行っていない
幼い頃に診断されたけれど、
親からは何も説明されていない/
親から病院に行かなくてよいと言われた
医師から「気になることがあれば病院に来て」と言われ、そのまま通わなくなってしまった。
神経線維腫症1型を
根本的に治療できる方法がないので、
病院に行っても意味がないと思っている
という方もいるのではないでしょうか。
しかし、大人の神経線維腫症1型(レックリングハウゼン病、NF1)患者さんも、
定期的な受診が非常に大切です。
その理由は……
神経線維腫症1型でない人と比べて5.03倍
(海外データ)1)。
下のグラフは、神経線維腫症1型患者さんと、神経線維腫症1型でない人の、悪性腫瘍合併リスクを示しています。神経線維腫症1型患者さんでは、リスクの上がり方に特徴がみられるのがわかります(海外データ)1)。
神経線維腫症1型でない人と比べて3.04倍、特に40歳未満の女性に限定すると11.1倍(海外データ)1)。
神経線維腫症1型でない人と比べて34.2倍 (海外データ)1)。
乳がんや消化管間質腫瘍は、神経線維腫症1型患者さんでなりやすいとされている悪性腫瘍の一例です。他にもさまざまな悪性腫瘍になりやすいことが報告されています1)2)。
神経線維腫症1型患者さんの中には、
叢状神経線維腫(そうじょうしんけいせんいしゅ)という
良性腫瘍ができる方がいます。
この叢状神経線維腫の一部は、悪性腫瘍に変化することが知られています。
大人になった後も、
注意が必要な症状があります。
例えば……
本態性高血圧(原因がはっきりと分からない高血圧)や、腫瘍が原因の高血圧が起こる可能性があります。また、若い方でも血管のトラブルにより高血圧が起こる可能性があります7)。
出典