病院を探す 症状チェックリスト

成人医療への移行サポート第1回

自分の病気は、自分で知る?

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ポイント解説

これまで病院では、あなたの代わりにお父さんやお母さん(ケアギバー)がお医者さんに症状を伝えるなど、会話において重要な役割を果たしてきましたか?

神経線維腫症1型(NF1)のある方が、将来、健康を維持していくため、中学生位から、病名や症状に加え、気をつけるべきことについて理解を深めていくことはとても重要で1)また、病院で、自らお医者さんと話をし、わからないことや、疑問に思ったことを自分で尋ねられるようになることも重要です。

このようにNF1への理解を深め、お医者さんと積極的に関わることは、「成人医療への移行準備」となります。つまり、大人になった時を見据え、必要な時に自分で病院にかかれるよう、今のうちから準備を始めるということです。

まずは、このマンガの主人公の世界を想像することから成人医療への移行準備をはじめませんか?

患者さんへ

医師からの
ワンポイントアドバイス

大人に向かう10代の頃(中学生の頃)から、自分でお医者さんに症状を伝えたり、NF1の気をつけるべきことについて理解を深めましょう。
これまでお父さんやお母さんが気にかけてくれていたNF1のこと(例:病院に行く日をちゃんと覚えておく等)について、少しずつ自分で行いましょう。
もし不安なことや、わからないことがある時は、お医者さんや親御さんに相談すると良いでしょう。きっと皆さんの良い移行準備サポーターになってくれることでしょう。

佐賀大学医学部小児科 教授
 松尾 宗明 先生

1) Weisman AG. et al.: Compr Child Adolesc Nurs 46(3): 223-239, 2023