病院を探す 症状チェックリスト

病気と向き合いながら救急救命士として働く

亮さんは現在、病院勤務の救急救命士として働いています。亮さんが医療系の職を志したのは中学生のとき、祖父が倒れたことがきっかけでした。
「発見後、救急車を呼ぶまでに時間がかかり、その間に症状が進んでしまったのを目の当たりにして、医療系の仕事に興味を抱くようになりました。看護師も視野に入れつつ最終的には救急救命士をめざそうと心に決め、大学卒業後にアルバイトでお金を貯めて、専門学校に進みました」


資格取得後、救急救命士として最初に常勤で勤務した病院には、NF1のことは伝えていませんでした。ある日、物が二重に見えるようになったため、病院で検査をしたところ脳内の血管腫からの出血が見つかり、入院。退院後は1か月の自宅療養となりました。当時、脳出血とNF1の関係ははっきりとわかっていませんでしたが、復職の準備段階で勤務先の病院に事情を伝えたところ、救急救命士ではなく看護助手としての復職を打診されました。救急救命士を続けたかった亮さんは納得できず、退職を選択しました。
「そうした経験から、現在勤務している病院には、自分がNF1であることを最初に伝え、理解を得ています。今の主治医の先生に相談したところ、NF1の症状として脳出血が生じることもあると聞きました。頭の血管腫はまだ一部残っていますが、定期検査では特に進行はみられていません」

Vol.3 トップ BIOGRAPHY & Words 顔に広がるあざに悩んだ、小学生の頃 病院から足が遠のいた、苦い経験 独自に調べて深めた知識 もし、いじめられることがあったら…… 自身の経験に基づく助言を送る 「心配はありません」 担任の先生の言葉がありがたかった 「やっとたどり着いた」確定診断 病気と向き合いながら救急救命士として働く 信頼できる医師のもと 「安心して手術に臨むことができた」 診断・告知のタイミングに正解はない 前向きに、幸せに生きてほしい