一方、茜さんは高校卒業後、地元の大学に進学し、NF1と診断を受けて数年後の大学4年生のときに、背中から腰にかけての広い範囲にわたる神経線維腫を切除する手術を受けました。「確定診断を受けたときに、将来的な手術の必要性についても詳しく説明していただいていたので、安心して手術に臨むことができました」と、当時の心境を語ります。

がんばり屋の茜さんは、大学卒業後には幼稚園教諭の免許取得をめざして、通信制大学に編入しました。
「アルバイトをしながら勉強に励み、なんとか免許は取得できたのですが、実際に幼稚園で働くとなると、屋外で活動する時間が長い仕事ですし、プールの時間もあるので、自分の病気のことを考えると難しさがあって……」
最終的に幼稚園で働くことは選択しませんでしたが、現在は一般企業で事務職として働いています。